2019-01-01から1年間の記事一覧

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どの現在においても、常に極限状態にあり、極地に追い込まれている。 言葉も誰のもとへも届かない。 ただ虚しく中空にこだまする。 所謂俗世でいうところの理解者たちから自ら離れることで端からみれば最早誰も理解できない存在となりつつある。 身体は倦怠…

もう 耐えられない オレをこの闇から消してくれ 全てが外傷的なものなのだ 足かせばかりである 私を陥れるためだけに 私は堕ちるためそのためだけにこの世界に生じたのだ 暗い、目が見えない、ゆっくりと落ちてゆく、底へ沈殿していく 底をあてなく彷徨う

私は私を陥れるこの繋がりの関係性から逃れられないものか考える だがそれは何かの法にかけられ逃れられないような気がする 私という精神すらもまた消え得ぬ何かに支配されているように感じるのだ 拭い去れぬ法 それは奇妙な法に思えるのだった

113

僅かながらの物事の論理的な気づき を得るとそれが自らの世界の大部分を 占拠してしまい、あたかも世界がその様な ものなのだと考える。そのことに疑問を抱きにくくなる ついこの間までそれが街中をずっと走っていたのに、ある気づきによってそれからはその…

112

人々は大いなる罪を必要としている。 大いに憎まれ、明らかに誤った、巨大な害悪を。 贖われねばならないことが生じるほどに我々は確信を抱き実感をもって実行、創造しうるのである。 生贄の贖罪とはそういう機能である

110

終わることのないマラソン に疲れたのだ 何故生きるのか 誰も答えない 疲れた 眠りたい 深夜止まらぬ心臓 答えてくれ 何故だ

109

宿命などというものが実際あったものか もうわからない ただ幾つかの既視感を経てみると なるべくしてなったようにも感じる 単なる錯覚にしろ、退屈と苦悩に呪い呪われたと半ば思い込み過ぎた生活であるので 結論をもう出してもいいのではないのか? 不幸者…

108

まだ沈む 心が冷たくマネキンのようになる ホテルの一室 サイケデリックな木漏れ日 青色の木々、古ぼけたネット回線 綺麗な吐き気 嗚呼…あなたも絶望を味わってる でも分かり合えない 視線は生まれて一度として逢うことなく すれ違い ただあなたがいるらしい…

107

多くの人に手をさしのべてもらったにもかかわらず、連中の顔が強張るほどに 自分にはそれを受け入れることができるだけの素養がないのだ。従って感謝することすらかなわなかった それは自分の歪な自尊心からなのか、 或いは物事に傷ついて崩壊してしまうこと…

106

どうやれば納得のできるかたちだと言い切れるのか 現実を生きればいいと人は云う 人が認識する現実と私が認識する現実がまったく異なるものである 彼らが抱く現実とはプロパガンダ同様、定着した物語である。あまりに馴染みすぎて既に考えるにも値しないもは…

105

言語がその様に同一の記号が場所や時間によって捉え方が異なるように概念も現在においては共有の出来ぬものである。 そのように考えると現時点では、旧世代の概念では我々の世代の概念を理解することはできないし、我々の世代も後の世代概念を理解することは…

104

何故物語に悪役、あるいはあからさまに愚かな概念が登場し、鈍臭いやつを、問題児として重用するかと言えば、それらに否定性を加えることの正当性をそれらが保証してくれるからに他ならぬ どの主体にも例外なくそれらを必ず貶め、蔑まれならねばならない存在…

絶対などない 自分の人形がなくなったり、 壊れることだってあるのだ それはそれを手に入れる時に 知っているはずなのに… 静かに消え去りたい 私という意識、認識もろとも消え去って くれれば… この闘争の狂乱から早く抜け出して

103

言語は論理性を浮き上がらせるツールのひとつにすぎないと考える だからそこにみるのは論理の洗練された真理に近いものになる 情報過多の時代であるが故に一層それを見極める処理機能が必要だそれも拡張して ゴミとそうではないものをより分ける目が そして…

102

覚え書 信じているものを全部引き剥がしてしまったら…。何もかも極限まで拒んでしまい、そしてついには私すら捨て去る。意志がそのように望んでいるのなら…。 運命は私を地下牢に幽閉しておく気でいる。逃れる僅かな猶予すら与えないつもりらしい。もう物心…

101

私は誤って生じてしまった 間違って生まれてきてしまった バスや電車に乗り間違えたのと 同じことだ 私という一定の現象が統合性の制約、臨界点を超えて分裂的状態にあることを認めなければならない どんな個体もまた同様にすれ違うものである いつ誰が乗っ…

100

もう本当にどうしようもない 何が救いようがないかといえば 考えを共有することができないことだ 同じシニフィアンを 呟いても相手と全く異なる概念を思想しているから もう分かり合えない 自己の虚しさを理解させることは 不可能だと気づいている つまりど…

99

死が追い剥ぎにあって 愚なる生だけがただ仕方なく残る 身包み剥がされたまま朽ちるのを待つなんて 尊厳に対する冒涜だ それを聴いたお前は云うだろう それは甘さ故の逃げであると、 だが、お前がすべてを剥がされ死に喘ぐときその醜態を私は必ず視ている 個…

98

いつでも死ねるということが 私の中の少なからぬ希望であった。 しかしそれをも私から奪うのだ 彼らは真に存在の尊厳を信じることを知らぬ 自らが管理し、自らの手中をこぼれ落ちることを好まぬ。すべて自己の分裂的恐れから確かな杭を打ち込まずにはいられ…

97

苦悩とは何故苦悩なのか 誰もが自己の可能性を探す 可能性の状態とはなにかでありつつそうでなくなることが重なりあった状態 私は価値のある、意義ある存在である といったことについて考える それはつまり意味のある存在 相対的な在り方であるが 価値のある…

私の中の何かがその意志によって 突き進み、 同時に、私に吐き気をもよおさせ、 しまいには私を無と混沌に切り刻む。 気を失って自らの吐き出した吐瀉物の 溜まりに 頭から突っ込んで窒息する

96

弁証法は誤解されている それは異なる概念どうしをそれらが属している概念で包摂するといった手法だと認識されている。 敵対する概念を乗り越えるには、すでに存在する既成の概念での包括を考えるのみでは、(異なる概念を同じフォルダに整理するだけでは)…

95

仮想空間は結局認識の拡張にすぎない つまり現実でないと考えるのは たんに現実性を帯びていないという 言い回しすぎない 関係性を理解すればこそ 意味合いがリアリティを着色してゆく だからといって嘘だとかそういうことではなく、そのまったく逆で我々に…

93

虫のようにわいてくる 生に吐き気を覚えるばかり 生をまっとうする気などもとよりまったくない 運命を信じている 生は呪わしいものであると知っている 特に私に至っては あの小児のことば 「この中に怖い人がいる」 皆呪わしいもののように逃げていく 巨大な…

90

認識の弁証法における統合は否定性(差異)による文節の顕在化である そして機能的でなければ文節は暫定的にせよ定まらない。その状態は主体に置き換えれば境界例や統合失調に生じていることと同義である。 考えられることは自閉症及び周辺の精神疾患がもし…

84

とにかく一番我慢ならないことは 自己の無意識下では知っていることを意識では知らない、或いは敢えて知りたくないという連中が恐ろしく存在しているということだ。 結局、コミュニケーションはメタメッセージ以外でとる手法がないのだ。 疲れてしまった。お…

79

私は私に何が生じているのか 私が何なのかしか興味がない ただ他者の口からそれを確認することはまず不可能なことだ 何故なら彼等はまったく真であることを語るのを好まない そもそも語るという行為は彼等にとって現象を正確に語る分析するよりも、自己の存…

78

当初、目的というものは存在していない 認識あるいは行為が空間的意味でも、時間的意味でも、二点を二点にして相違を確定させるときにはじめて主体において目的は生み出されるといっていい。 論理は浮き彫りにすることが可能となる 言語、知覚認識、数学、あ…