2018-07-01から1ヶ月間の記事一覧

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死ぬことだけが 何よりも希望的であること 取り繕うことができずに 引きつった出来損ないの幻想でしか 私はコミュニティーに関係できない それが連続する時間 延々と間延びしきって、ぼんやりとした 実感 かつては叩けば響くと信じていたらしい それ

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どんなものも私に安らぎを与えはしないし それはまた私がいかなるものにも 安らぎを与えはしないからである

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自然というのがわからない この二十年というもの、ずっとわからない 全てがぎこちなく違和感だけの存在 であること 関わらぬよう取り繕うことが また何よりも他者に土足で侵犯しているのではないのかという疑念 彼等が不思議そうにのぞきこむ瞳に それを私は…

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誘惑である 安寧に迎合することの ともかくも暫定的な幻想へ 身をゆだねよと 半ば強要される 一コミュニティーの存続 の優先 もっと核心にある意志はそうではない ように思う 剥がされた時こそその本懐が 垣間見えるはずだと まだ独りで突っ立っている 喜び…

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大概が不安である 不安の根元には分裂的なもの 或いは破滅的なものがある あらゆる外界イメージは 分裂的主体を縫い合わせて機能させている 道具にすぎない 個人差があるがそれで主体を分裂させずに 耐えれるものとそうでないものがいる

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日常において 発言することは存在にとって発言内容よりも 重要である 真理であるか、ないかはさほど重要ではないが発言内容が真であることは多くの場合 発言する存在にとって有利なことだ 真理にたどりつく時間が 間延びしてゆく

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あらゆる瞬間、関係する瞬間、 どのような仕草や些細なコミュニケーション、挨拶や会話中の相槌のイントネーション、ジェスチャー、会議で意見を発言することも或いは聴くことも全て含めて 総て 翻意は一つの意味に集約できる。 つまり「私はある!」という…

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何が何でそれがそれであるだけの 価値を持っているのか さっぱりわからないし 理解しようとする意志も薄弱に なってしまった

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生きるほどに傷つき易くなる 慣れるどころか かつての幻想も一皮ずつ、しかし 確実に剥奪され剥き出しになった

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幻想(リアリティ)に隷属することに成功したものは根拠を与えられる。 だが不成功に終わって俯瞰の視点におかれたものは存在の相対性をもろに受けて根拠を探すことになる。

覚書

「着衣を剥がされた精神のみじめさを人々はまだよく理解していない。」 ジョルジュ・バタイユ『内的体験』 生、それはまさに呪縛との闘争だ。泥舟に乗って運命と名乗るやつと一家心中というわけだ。降りることは許されない。生きるほどに傷つき易くなり、吐…