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私は私に何が生じているのか

私が何なのかしか興味がない

ただ他者の口からそれを確認することはまず不可能なことだ

何故なら彼等はまったく真であることを語るのを好まない

そもそも語るという行為は彼等にとって現象を正確に語る分析するよりも、自己の存立をかけたコミュニケーションの仕方でしかないからだ

この点は実に絶望的というほかない

生の多くの点で我々は迂回して真をさがすほかないということ

私は独りだ

他者にとっても私という存在が不快な存在だ

勿論口を割ることはないが

それは彼等に不利益であるからでしかない。

この苦悩から解放されるのであればどんなに喜ばしいことであろうか…

毎日毎日をただやり過ごしていいのだという

それで納得してしまおうという彼等こそ苦悩を助長し、蔓延させる元凶にほかならない

それは彼等が外傷性を味わっていないからに過ぎない。何より安い酒や、くだらない物語、無意味な愚痴で取り敢えず彼等の生活は外傷性から守られるからだ。外傷性は常に我々の核心にあり続けている、老人が施設でわめきちらすように。すでに内在しているし、現にそれである。多くの人は認めない。今できる私が何故あの糞まみれの老人なのだと、私はアレではないとはっきり云うことだろう

しかし、私がそれでないと、思えるのは偶然にすぎない