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宿命などというものが実際あったものか

もうわからない

ただ幾つかの既視感を経てみると

なるべくしてなったようにも感じる

単なる錯覚にしろ、退屈と苦悩に呪い呪われたと半ば思い込み過ぎた生活であるので

結論をもう出してもいいのではないのか?

不幸者、恩知らず、無責任。掛けたきゃ掛ければよい。次のものを探せばいい。

もう充分ほどに吸い尽くしたんではないだろうか。

ほとほと存在には飽きてしまった。