2019-03-01から1ヶ月間の記事一覧

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何故物語に悪役、あるいはあからさまに愚かな概念が登場し、鈍臭いやつを、問題児として重用するかと言えば、それらに否定性を加えることの正当性をそれらが保証してくれるからに他ならぬ どの主体にも例外なくそれらを必ず貶め、蔑まれならねばならない存在…

絶対などない 自分の人形がなくなったり、 壊れることだってあるのだ それはそれを手に入れる時に 知っているはずなのに… 静かに消え去りたい 私という意識、認識もろとも消え去って くれれば… この闘争の狂乱から早く抜け出して

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言語は論理性を浮き上がらせるツールのひとつにすぎないと考える だからそこにみるのは論理の洗練された真理に近いものになる 情報過多の時代であるが故に一層それを見極める処理機能が必要だそれも拡張して ゴミとそうではないものをより分ける目が そして…

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覚え書 信じているものを全部引き剥がしてしまったら…。何もかも極限まで拒んでしまい、そしてついには私すら捨て去る。意志がそのように望んでいるのなら…。 運命は私を地下牢に幽閉しておく気でいる。逃れる僅かな猶予すら与えないつもりらしい。もう物心…

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私は誤って生じてしまった 間違って生まれてきてしまった バスや電車に乗り間違えたのと 同じことだ 私という一定の現象が統合性の制約、臨界点を超えて分裂的状態にあることを認めなければならない どんな個体もまた同様にすれ違うものである いつ誰が乗っ…

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もう本当にどうしようもない 何が救いようがないかといえば 考えを共有することができないことだ 同じシニフィアンを 呟いても相手と全く異なる概念を思想しているから もう分かり合えない 自己の虚しさを理解させることは 不可能だと気づいている つまりど…

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死が追い剥ぎにあって 愚なる生だけがただ仕方なく残る 身包み剥がされたまま朽ちるのを待つなんて 尊厳に対する冒涜だ それを聴いたお前は云うだろう それは甘さ故の逃げであると、 だが、お前がすべてを剥がされ死に喘ぐときその醜態を私は必ず視ている 個…

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いつでも死ねるということが 私の中の少なからぬ希望であった。 しかしそれをも私から奪うのだ 彼らは真に存在の尊厳を信じることを知らぬ 自らが管理し、自らの手中をこぼれ落ちることを好まぬ。すべて自己の分裂的恐れから確かな杭を打ち込まずにはいられ…

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苦悩とは何故苦悩なのか 誰もが自己の可能性を探す 可能性の状態とはなにかでありつつそうでなくなることが重なりあった状態 私は価値のある、意義ある存在である といったことについて考える それはつまり意味のある存在 相対的な在り方であるが 価値のある…

私の中の何かがその意志によって 突き進み、 同時に、私に吐き気をもよおさせ、 しまいには私を無と混沌に切り刻む。 気を失って自らの吐き出した吐瀉物の 溜まりに 頭から突っ込んで窒息する