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多くの人に手をさしのべてもらったにもかかわらず、連中の顔が強張るほどに
自分にはそれを受け入れることができるだけの素養がないのだ。従って感謝することすらかなわなかった
それは自分の歪な自尊心からなのか、
或いは物事に傷ついて崩壊してしまうことへの極度の恐怖感なのか
いや、それ以上に私の中で物事が物事足り得ぬ、つまりは実感のなさが故だ
わざと感動するふりをする
それは人を騙すというより
自分は感動していると思いこませたい一心で自分を騙したいわけだが
その割に外傷的なこと?には人の倍、敏感である
外傷的なことはなにも対立的な敵意などだけではない、むしろそれを乗り越えたあとの喜びなども私を傷つけるには充分過ぎるのだ。
結果距離をつくることでしか存続できない
実感、リアリティを得たいのも本当だが、それに酷く傷つくので遠ざけていたいのも本当だ
地獄とはこの生
私という牢獄
嗚呼救われずにただ灼熱の苦悩に耐え続けることに何を見いだすのだ
苦しみ、苦しみ、苦しみ
これこれこれ
発狂にさえも至らず
落ちてゆく地面の下へ落ちてゆく