84

とにかく一番我慢ならないことは

自己の無意識下では知っていることを意識では知らない、或いは敢えて知りたくないという連中が恐ろしく存在しているということだ。

結局、コミュニケーションはメタメッセージ以外でとる手法がないのだ。

 

疲れてしまった。およそできることと言えば何もない。部屋の隅でただ口を半開きにして突っ立てるしかどうしようもないことなのだ。何の抗いも効力を持たない。

丁度崩壊した学級の日常生活のようなものである。実質的にはもはや機能していないのに名目上の括りだけがある。

これが存在の現状であり、この先も気の霞むほど遠い暫定の内に続いてゆくのだろう。

憂鬱である 

もう生きる気がしない

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

83

十二歳、或いは幼き頃より何かがおかしかったのには違いない。ただそれは他との比較で判別できるものでしかないが、他の能力よりも圧倒して劣っていることなど。

 

どのみち帳消しにするには生を消すことでしか現在の選択はない

 

でもそれすらそうさせない圧力がある…

消えてはならぬなどと

戯言を

80

真っ黒な煙の中で自分自身の熱でうなされる

炭のようになって黒煙を吐き出す

心臓は凍てついた氷河の海底に深くゆっくり沈み、やがて鼓動は静かに消える

それなのに指で胸を激しくかきむしらずには居られないようなざわめきが沸いてくるのだ。

人々はこの世の災厄である私を瞬時に感じ取り呪わしい何かに圧倒され

すぐに私から離れたいと一心に思うだろう

早く、早く逃げ出さないと、ここから。

これは存在から最も遠くの何か別の

極めて気まずい何かに違いなく…

腕が、足が苛立ちを感じている

落ち着かない、詰め込まれて

息ができない解放されたい

 

 

 

79

私は私に何が生じているのか

私が何なのかしか興味がない

ただ他者の口からそれを確認することはまず不可能なことだ

何故なら彼等はまったく真であることを語るのを好まない

そもそも語るという行為は彼等にとって現象を正確に語る分析するよりも、自己の存立をかけたコミュニケーションの仕方でしかないからだ

この点は実に絶望的というほかない

生の多くの点で我々は迂回して真をさがすほかないということ

私は独りだ

他者にとっても私という存在が不快な存在だ

勿論口を割ることはないが

それは彼等に不利益であるからでしかない。

この苦悩から解放されるのであればどんなに喜ばしいことであろうか…

毎日毎日をただやり過ごしていいのだという

それで納得してしまおうという彼等こそ苦悩を助長し、蔓延させる元凶にほかならない

それは彼等が外傷性を味わっていないからに過ぎない。何より安い酒や、くだらない物語、無意味な愚痴で取り敢えず彼等の生活は外傷性から守られるからだ。外傷性は常に我々の核心にあり続けている、老人が施設でわめきちらすように。すでに内在しているし、現にそれである。多くの人は認めない。今できる私が何故あの糞まみれの老人なのだと、私はアレではないとはっきり云うことだろう

しかし、私がそれでないと、思えるのは偶然にすぎない