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苦悩とは何故苦悩なのか
誰もが自己の可能性を探す
可能性の状態とはなにかでありつつそうでなくなることが重なりあった状態
私は価値のある、意義ある存在である
といったことについて考える
それはつまり意味のある存在
相対的な在り方であるが
価値のある存在でなければ意味がないという
つまり自己のそもそもの根底に分裂的なものがあることの現れであり、統合性の問題を常に抱えている
それを確固としたいと主体は意志するわけである
実態としての主体は
実存主義でいう意味を作り出すことで
分裂的主体を取り纏めることになる
根拠を生み出す
時として人々は安易に根拠にできるものをすぐさま持ってくる
しかしそれでいいのか、それで満足かという問いが私を問い掛けてくる
それは真理、論理性があるのか?という問いだ
しかし、それが故に実は必然性を信じているのであり仮にそれが必然ならば同時にそれを恐れ避けたいと考える
決定論と自由意志との葛藤にある
その突き詰めたところに量子力学的思考がある
ここではないどこかへ
私ではない何者かへ
という思考は偶然ではない
事態は固着する
つまりソシュールのいうところのラングのように、しかしそれをパロールが既成を改訂し
機能性、論理性を精錬させてゆく
統合させるものでもあり且つ同時に分裂的であり続けるそしてそれならばランガージュとは何にあたるのか真理への意志だといえるのだろうか
それこそが恒常的に欠落、分裂した状態で真理を模索する推進力となっている