2018-10-01から1ヶ月間の記事一覧

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遠くともかく遠く 誰も思わないような遠くへ 消えてしまいたい 気味が悪いなら 儀式でも何でもあげてもらって かまわない

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運命に役を踊らされ… どうしてもその糸から逃れることは できないものか… 時計が知らせてくれる解放を示す 音を待っている 永遠に待ちわびているのだ 宙を呆然と眺める寝たきりの老いた人 彼は彼自身が何を待ちわびているか知らない それも少しだけ私を哀し…

欲望に「溺れる」という… 通常そこに見る意味とは自らの理性と称されるものによって抑制し未だかつて存在を証明できたもののない主体とやらを律することができずに堕落した、即ちそれは社会的共同体の通俗的理念に反していると捉えられる ただそのように考え…

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彼等はスクリーンに住んでいる 彼等自身死ぬが死ぬまで気がつかぬ 老人になることもない、 死ぬこともない、 彼等は眺めているだけだ でも私はそれですらない

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やはり恐れと不安が 生まれた時からあった 神経質だった 脳内関係の物質的な問題 解消できない 震える手を止めることができない たったそれだけのことが 幻想へも入ればまた違ったが 剥き出しだ 場所がない ないし、在りたくないと思ってきた 解決できたかの…

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責任を負うことで自由を得る それはわかっている これまですべてそれが豊さであった 生の快活 効力を所有できる 厳密に言うなのならばそう錯覚できる 彼等がそれでいいのであれば それでいい ただ我々の見ているのは生の核についてだ 効力を失う、或いはこれ…

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この間、思いなおしたが やっぱり消えようかとも思いオロオロして 生きるにしても死体のようにしか 生きることができない どうしよう… 誰も誰の瞳にも自分はいない それは私ではない ただ独り誰でもなくただ何ものでもなく 全ての視線の糸からこぼれ落ちて …

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できることは何もない そもそもの意義が自助努力の域を 越えてしまっていること それに気づいてしまうと手の施し用がない まさか自分があの苦悩の泥沼に 落ちてしまうとは終ぞ思いもしなかった 信じはしなかった 決断できない残りの余命をいかに平坦に刺激な…

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自尊が わたしがわたしの認識を もたなかったなら… どんなに幸運なことか 誰か代わりにやってくれたなら…

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自らの意志ひとつだ などと吹聴してまわる人を 見ていると吐き気がしてくる すべてを剥がしてやったなら 精神だけになったのなら 彼等の口から同じような言葉が聞けるのだろうか 決して聴けまい 精神だけが剥き出しにベッドに 横たわってその意志とやらが始…

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自分を忘れることができるのなら どんなに楽だろうかと思う 自分とは何かの影のような気がする それから逃れられなくて苦しんでいる とんでもなく大きな不安がわたしを押し潰す 不安は認識することで普段よりも増える できるのなら認識したくない だから多く…