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誰もが自らの為だけにいきれるほど強くはできていないらしい

別に何かの為に存立することを賞賛しているわけではない

そのような形態をとらざるを得ないということだ

そして自己を存立させるために他者を自己の行為の存在理由と見立てることが目下日常のほぼ全てを占めることとなる

故に存在が互いに他者を組み込んでいってしまう

車輪に巻き込まれるような強引さを日々うんざりするほど感じてしまう